2009年12月10日木曜日

郷土の俳人「山崎和賀流」作品1


 山崎和賀流は昭和13年、現在の岩手県和賀郡西和賀町湯本温泉に生まれました。本名、孝。村立湯本中学校在学中、天の川吟社所属国語教師高橋北羊に俳句のイロハを習いました。卒業後、北上市での製菓職修行後、昭和32年より湯本温泉で菓子店自営。同年「北上俳句会」「夏草」入会。昭和38年「濱」入会、昭和45年度「濱賞」受賞、「和賀流には西和賀の風土がある」と評されました。昭和48年『奥羽山系』〈50句〉で第19回角川俳句賞受賞。「一貫してわが終の地沢内盆地の自然を追求し続けた。このこと今後とも変わることがない。私の俳句の母体と言うべき沢内盆地の自然にまっさきに感謝したい」と受賞の弁を残し、将来を嘱望されながら、昭和49年3月病に急逝、35歳の若さでした。

                    ーふるさと西和賀「奥羽山系」雪日合よりー